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小ネタや世界観など

オリジナル小説&漫画 「そしてふたりでワルツを」 の小ネタや世界観の紹介、勝手な考察とかを放り込んでおくところ。

心の隙間を埋めたもの

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心の隙間を埋めたもの

物語において、トーマスは、最後まで、トーマスでした。

トーマス、環境によって心にぽっかりと穴が空いてしまっていて、

トーマスはカミィに対して、「こいつは使える」という、道具的な意識しか持ち合わせませんでしたが、もしそこに、1ミリでも何かそれ以外の気持ちがあれば、国が救われて幸せになる道があったのかもしれない。

でも、トーマスの穴は、カミィと出会うより前に、ゲツエイが埋めてしまった。
トーマスの心の、カミィがもしかしたら入り込めたかもしれない部分に、ゲツエイが先に蓋をしてしまった。
トーマスはゲツエイのことも「道具」として見てますが、自分で意識してない深層心理で、カミィやその他の人に対する「道具」の扱いと、ゲツエイの「道具」の扱いに差がある。
ゲツエイがトーマスの、ももいろのまる。ふたりでワルツ。

ジュンイチも他者を「実験道具」として見ていたけど、もう少し心に開いているところがあって、そこが天才と、そうではない人の差ではないか。

ジュンイチのこころは開いたままだったのですが、トーマスの心は閉じてしまって、そして、僅かにあった隙間にもゲツエイが入ってしまって、そこで完結してすでに出来上がってしまっていた。


だからジュンイチとマリクはこれからも変わっていくだろうし、成長(というのかはわからないけど)、変化の余地があり、トーマスにはそれがもう無い。そこが結末の分かれ道。
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コタロウ
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オリジナル小説&漫画
「そしてふたりでワルツを」

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